昨年度実施実績MV
新商品・新サービス開発コース

印刷株式会社タマプリント

青梅市に本社を置く創業40年の印刷会社。自主出版・記念誌・書籍・雑誌・参考書・児童書などの出版印刷物の企画・デザイン・製版・製本・加工まで一貫生産を行っている。

▲写真左より、田中英一郎さん(新商品・新サービス開発コース参加)、中村有梨亜さん(集客・売上向上コース参加)


今年の開講はございません


取り組みの経緯

  • 2022年6月以前
    本業に加えた新しいビジネスの検討を開始。本プログラムは東京都からのメールで参加を検討
  • 2022年8月
    本プログラムに2名で参加。デザイン思考などをオンラインで学習し、デザイン思考の核となる考え方を学ぶ
  • 2022年10月
    実践ゼミ参加をきっかけに社内で企画の相談をできる社員を募り、小規模なプロジェクトを立ち上げる
  • 2023年1月
    実践ゼミのメンバーとアイデアを出し合い、「社員のエンゲージメントを高めるサービス」を考え始める
  • 2023年2月
    新サービスのプロトタイプとして、中小企業の経営者向けにコーチングの講演会を企画し実施

新事業開発の鍵は
デザイン思考と多様な視点

  • ニーズの低下に伴い事業継続に危機感

    当社は印刷業を主事業とする会社ですが、年々印刷の需要が少なくなってきています。コロナ後、より一層のペーパーレス化が進み、用紙代の高騰なども相まって会社を継続するために新しい事業への展開を検討せざる得ない状況となっています。一方で中小企業の経営者という立場では、物価の上昇に伴い、社員の賃金をどうやってあげていくかということを日々悩んでいました。そんな中、本プログラムへの参加を決めたのは、「世の中がデジタル化に向かってどのように動いているのか」という点を改めて確認し、当社が今後どのように事業を広げていくべきかという方針を見定めたいと考えたためです。

    代表取締役 田中 英一郎 さん
    代表取締役田中 英一郎 さん
    印刷会社勤務などを経て、タマプリント入社。1995年代表に就任。「お客様のイメージを現実に」をモットーに、お客様に感動していただけるよう社員一丸となって事業に取り組む。
  • プログラムでの学び

    新商品・新サービス開発コースでは主に「デザイン思考」を扱い、お客様が求めているもの明らかにするため、ターゲットとなる人たちにインタビューをし、その結果を分析する手法を学ぶというものでした。私自身、デザイン思考の考え方は、数年前に本を読んで知ってはいたのですが、なかなか実践する機会がありませんでした。実践ゼミでは、デザイン思考を利用した演習をすることができ、具体的な事例を通して企画立案の一連の流れを学ぶことができました。検討している新サービスの企画について、異なる視点を持つ他企業の参加者の方と議論できる場もあり、頭の中でもやもやと考えていたことを言語化することができたり、全く違った着想を得ることができました。また個別に設計されたカリキュラムに基づいて学習を進めることで、複数の講師からデザイン思考を多角的に学習することができ、デザイン思考の核になる考え方を習得できたと感じています。

    • 経営課題の整理

      経営課題の整理
      経験豊富なDXコンサルタントとの
      面談を基に経営課題を整理
    • 経営課題の整理

      育成スキルの明確化
      DXスキル診断の結果も踏まえ
      現在地と育成したいスキルを明確化
    • 経営課題の整理

      学習計画書作成
      育成スキルのレベルと内容に応じた
      個別最適な学習カリキュラムを作成
  • 中小企業社長のニーズを分析し実践

    今回参加した実践ゼミの課題として「中小企業の社長がどうすれば気持ちよく賃金をあげることができるか」というテーマを設定し、調査を始めました。実際に5人の中小企業の社長にヒアリング調査をし、社内で社員とプロジェクトを立ち上げブレストする中で、社員のエンゲージメントがポイントになるのではないかと考えました。社員のエンゲージメントをあげるためには、経営者の資質向上が重要であり、資質向上をテーマに中小企業経営者向けのコーチングのサービスの検討を始めました。ニーズ調査も踏まえ、青梅法人会という経営者が参加する法人のイベントとして、コーチングの講演会を企画しました。講演会に参加した企業経営者からはコーチングの内容が参考になったという声をいただいており、実施してよかったと思っています。今回の反響をベースにサービスとして成り立つか今後も検討したいです。

    社内でのワークショップの様子
    社内でのワークショップの様子
  • 地域で連携したアイデア出しの場を模索

    今回、実践的に企画を検討する中で、自社の社員だけではなく、業種や立場の違う方と多様性のあるチームを組み、議論することが新しいサービスの検討には有効だと感じました。そこで、デザイン思考を学び活用できる方を地域に増やし、地域の中で新しいことを検討できないかと画策しています。私としても今回プログラムを通して学習習慣を身につけられたので、今後もデザイン思考のみならず、実践的な学びを続けていきたいです。

    地域で連携したアイデア出しの場を模索

2022年度プログラム参加企業の事例